5教科の勉強ポイント解説-国語

中学生成績アップ勉強法

Q 3) 国語勉強方法

中学生成績アップ勉強法

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A
3)  国語

国語は漢字や文法などを覚えることも重要ですが、最も力を入れなければならないのが読解力です

まず漢字や文法の覚え方 アウトプットを重視して勉強してください

簡単に説明すると、インプットは読むだけで、アウトプットは読んだ覚えた内容を書いたり、声に出して発することです

インプットするだけでは覚えることは難しいでしょう

さて、読解力についてですが、読解力は全教科に通ずるものがあります

読解力がなければ、どんな問題でも読み取ることができず、答えを導くことができなくなってしまいます

それでは、どのようにすればよいのでしょうか

それは、たくさん本を読むことで解決できます

たくさん本を読み、頭の中で簡単に要約することで読解力は身についていきます

しかし、本を読むことに抵抗がある方は、いきなり難しい本を読むのではなく、簡単な本や自分が興味のある本を選んで読んでみてください

本も習慣化することで抵抗がなくなってくるはずです

国語勉強法

3教科(英語・数学・国語)の中で、勉強を後まわしにしがちな国語ですが、実は、真っ先にとりかかって身につけたい科目です

国語は全ての教科を読み解くための基礎であり、新しい知識を蓄えるために不可欠なもの そして、磨かれた国語力は、生活そのものを豊かにするものになります

人生を楽しくするために、勉強と構えずに国語力を身につけましょう!

全ての教科につながる国語は、早めに勉強をしておくことが大切です

国語力をつけることで、5教科すべての基礎を固めることが可能です

勉強しても成績は上がらない?

確かに国語のセンスの良い人はいます文章や言葉に対する興味があるかないかによっても大きく変わってくるでしょう高校入試や中学生の成績という点で見ると、国語のセンスだけが点数に結びつくわけではありません

解法や読み方などを身につけて、パターンを覚え、演習を繰り返すことで、国語の点数は確実にアップします分野ごとに効果的な勉強法を続けていけば、国語に自信がなくても点数がとれるようになり、勉強しているうちに国語のセンスは磨かれていくものです

国語の勉強法(漢字・文法・長文読解・作文・古典)

効率良く漢字を覚える方法

漢字を1つずつ暗記するのではなく、部首ごとにまとめるなどグループ分けをして覚えるのが基本です

また、漢字の法則を知っておくと格段に覚えるのが楽になり、知らない漢字でも法則を使えば読み方を推測することができるようになります

漢字の90%を占める形声文字は、意味を表す文字と読みを表す文字を組み合わせてできています

また、熟語についても法則があります

例えば、『鼓舞』の読み方を書きなさいという問題で、熟語は音読み+音読みという法則さえ知っていれば、舞を訓読みであるまいとは読みません

舞の音読みが出てこなくて、 舞台を思い付けば、音読みは ぶ であることがわかり、こぶと答えられるのです

まずは、漢字の成り立ちや法則を知ることから始めましょう

文法問題の対策

日本語を話しているからと言って、国文法の点数はとれません

文法は、各品詞を整理し、それぞれの特徴を理解し、必要な知識を暗記してから演習に臨みましょう

その知識がないままで、どれほど演習を繰り返しても身につきません

例えば、次の文章の主語を選びなさいという問題で、日本語は主語になる助詞が決まっていることを知っていて、は、が、も、こそ、さえ、すら、しか、だって、だけ、でもを覚えていれば、簡単かつ素早く主語を抜き出すことができます

長文読解力の攻略法

文学的文章(小説文・随筆文)

読むと読み解くでは、大きく異なります

ただ字面を追って読むのではなく、読んでいる内容を理解し、いつ・どこで・誰がという時間・場所・人物の情景がイメージ画像として頭の中に浮かぶのが読み解くということです

イメージが浮かぶきっかけになる言葉はそれぞれ異なるでしょう

それを知ることで、さらにイメージ画像は膨らんでいき、物語の重要ポイントが見えてきます

それが読解力を鍛えるコツです

説明的文章(説明文・論説文)

前後のつながりを常に意識し、今読んでいる箇所が何について説明しているのか、前に掲げた意見の根拠を述べているのか、次につなげるための文章なのか、などを理解しながら読み進めることが大切です

文章を一気に最後まで読むのではなく、段落ごとにその文章の意図を明確にしてから次へと読み進めることです

作文や小論文に必須!記述力を身につけるには?

書くのが苦手であっても、最低限のパターンを身につければ書けるようになります

例えば、記述問題で主人公の心情を30文字以内で答えろと問われて何も書けないのは、文章は何となく読めていても、何を求められていて、何を書けば正答なのか見当もつかない状態だからです

書いて答えるためには、問題の意図を読み解く力も必要になります  ○○とは、どういうことですかという問題が出たとして、どういうことを説明するのですから、これは言い換えの問題であることがわかります

また、高校受験における作文・小論文は、基本的には減点法なのでミスをしないこと どこで減点されるかを知り、段落ごとの型に充てはめる練習をすれば、書くことができるようになります

古文を読み解くコツ

定期テストで取り上げられる『竹取物語』『枕草子』『平家物語』『おくの細道』『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』などは、教科書に載っている部分の原文の暗唱が基本です

可能であれば訳も暗記してしまいましょう

その後、原文と訳を照らし合わせながら読んでいくと理解が深まります

高校入試では、『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』などの短編で完結するものが好まれます

説話でよくあるストーリーのパターンを覚えておくと、テストでも読むスピードが上がります

そのためにもたくさんの古文を読んでおくことは大切です

また、難関高の入試では、高校範囲である助動詞や助詞の識別まで出てくるので、志望校の過去問題をよく確認しましょう

漢文を読み解くコツ

レ点、一・二点などの組み替えルールを覚えてしまえば、原文は読めます

あとは読解力を鍛える要領で、内容を読み解く演習をしていきましょう

漢文については、高校受験で出題されるのは稀ですが、定期テストには出題されます

内申アップのために確実に点数をとっておきたい分野です

国語の問題の解き方、文章の作り方

定期テストの国語の点数を上げるには?

地域によってテスト形式が異なりますが、総じて言えるのは、今後の入試改革に準じて記述式の問題が増えていることです

作文・小論文や聞き取り問題など、実力を試される教科書以外の問題を出す中学校もあります

また、漢字は確実に得点できるようにしっかり覚えましょう

高校入試対策・受験勉強の方法

受験する高校によって出題内容もテスト形式も大きく異なるので、まずは志望校の国語のテスト形式を知っておくことが大切です

志望校が決まるまでは、全体的に国語力を上げることと、模試などでテストのコツをつかんでおくことです

自分の得意と苦手がわかっていれば、各大問に取りかかる順番とかける時間配分が見えてきます 例えば、作文・小論文が得意なのに大問の最後にあるからと後まわしにして時間オーバーになれば、大きな失点となり、せっかくの得意分野を生かせません

地域によって異なる公立高校入試制度・出題傾向などを把握し、各地域の入試制度を理解しましょう

国語は自立学習が難しい教科

漢字を覚えたり、たくさん本を読んで良い文章に触れたりすることは、国語のセンスを磨くために自分1人でできることですが、定期テスト対策や高校受験対策として、国語のテスト解答のコツを身につけるため必要になります

例えば、模試で間違った問題を解き直しても、国語は自分では採点ができません

国語には様々な正答があるので、間違ったポイントを正しく理解して、解答の根拠を見つける作業をし、納得できない限り、何度解き直しても正解がわからないままになってしまいます