5教科の勉強ポイント解説-数学

中学生成績アップ勉強法

Q 2) 数学勉強方法

中学生成績アップ勉強法

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A
2)  数学

数学は積み上げの教科です

小学校の算数からずっと積み上げていなければ解くことは難しいでしょう

答えを見てもわからない問題が出たとしたら、その単元だけでなくその前の単元も理解できてない場合が多いです

例えば、二次関数が全くわからなければ、その前の一次関数か理解できていません

もしわからない問題が出てきたときにはその前の単元に戻ることで解決できます

なかには数学が全く苦手、計算が遅くて困っている方もいます

そんな方は、小学2年生の算数からやり直しましょう

小学2年生は九九や足し算引き算の筆算など数学の基礎も基礎が詰まっています

これらをすばやく解けるようになれば数学は伸びていきます

また、数学は積み上げの教科と言ったように、わからない問題をそのままにしていれば次の単元は

全くわからなくなってしまいます

わからない問題はそのままにせず、前の単元に戻ったり何度も問題を解いて解決しましょう

数学でつまずきやすいポイントは

中学1年生の場合

まず、中1のはじめにつまずくポイントは、負の数が出てくること、そしてxやyなどの文字が出てくることです内容としては、小学生でも習った計算問題の延長線上にあるのですが、表現が変わるだけで、難しい内容に感じてしまいます

中学2年生の場合

中2で訪れる大きな難関は、図形の証明です

図形の知識が必要と、証明するための表現力も求められます

中2では、中1の一次方程式に続く連立方程式、比例・反比例に続く一次関数が登場します  方程式・関数は入試頻出の単元になりますので、ここも押さえておくことが大切です

この2つの単元で数学がわからないと感じ始める人が多いですが、実際に様子を見てみると実は連立方程式や一次関数でわからなくなったわけではなく、そこに通ずる中1や小学校の内容があやふやな人がほとんどです

中学3年生の場合

中3になると、二次関数相似三平方の定理など難易度の高い単元が登場します

また、関数と図形が合わさった問題が出てくるなど、これまで習った単元を複合させた応用問題も登場します

これらの応用問題は、中1、中2の内容がきちんと身についているかが問われますので、前の学年でつまずいた単元があると、解けない問題が多くなってきます

数学が苦手な人

今現在、数学が苦手だ、わからない!という人も決してあきらめないでください

中学で学習する数学には、説明を受けてもまったく理解が出来ないという単元は、ほとんどありません

過去の単元を復習し直したり、正しい演習を繰り返したりすることで乗り越えられる教科なのです

02.  数学の勉強法を教えてください

演習量を確保しましょう

高校受験に必要な数学を克服するには、まず演習量を確保することが重要です

数学では、学校で習ってできるつもりになっていても、実際に問題を解いてみるとできないということがあります

頭で理解したつもりになっていたるだけで、実際は本質まで理解しきれていません

一定の演習量を確保して、人に説明できるレベルまで完全に理解することが必要です

また、きちんと演習をすることでできない問題が見えてくるので、1つひとつのできない問題をできる問題に変えていきましょう

わからない問題の原因

数学は、すべて積み重ねです

小学1年生から高校3年生まで、12年間の内容はすべて積み重なっていきます

例えば中2で出てくる一次関数は、小学生の比例から続いています

これはさらに、中3・高1で学習する二次関数へとつながっています

わからないと感じるのは、その単元ではなく、もっと前に習った単元が原因の場合が多く、その単元だけを解いても問題が解決しないことがあります

できない問題が出てきたら、前の分野に戻って復習してみましょう

テストが返却され、この問題は解けたはずなのにと悔しい思いをしたことはありませんか?

こうした問題を放っておいてしまうと、入試の本番でも、解けたのにを繰り返してしまいます

まずは、テストで間違えた問題を翌日もう一度やり直して、できるようにしてください

このわかる実践の繰り返しが最も重要です

また、図形の問題は、必ず、自分で図形を描いてください

高校入試では、ほぼ毎年、図の記載のない図形問題が出題されています これは自分で図が描けないと解けません 入試本番では定規は使えないので、日頃から定規を使わず、フリーハンドで描くようにすることが大切です

高校受験のための勉強のポイントを教えてください

中3は入試演習の期間を確保したスケジュールで勉強しましょう

学校の授業と同じスケジュールで勉強してしまうと入試演習の時間を取ることができないため、学校よりも早くカリキュラムが進んでいます

入試演習の時間はとても大切なので、1人で受験勉強する人もこの時間を十分にとるようにスケジュールを組み立てましょう

秋には中1・中2・中3のすべての単元を理解している状態にして、入試演習に取り組めるようにしましょう

志望校の過去問演習を開始するのも、入試演習を行う11月~1月あたりが理想的です

入試問題の解き方のポイントを教えてください

実際に入試問題を解くときに使えるポイントは次のとおりです

入試問題の出題傾向

高校入試で出題される問題の配点は3~4割が図形問題になります

高校受験は図形の勝負と言っても過言ではありません そして、次に多いのは関数です

関数の中にも図形の問題が合わさって出題されることもあり、想像以上に図形が出題されています

ここには計算力も大きく関わってきます  場合の数・規則性などの整数問題の出題も増加傾向です

入試の時に使えるテクニックはありますか

入試問題にはいわゆる”捨て問”と言われるものがあります

入試問題は6~7割取れれば合格ですので、逆に言えば3~4割を落としてもいいわけです

その中で確実に解かなければいけない問題と最初に手をつけてしまうと時間がなくなってしまう問題を見極めます

暗記教科に時間を割き、内申点UP

特に中学生の期末テストは9教科あり、保健体育や音楽などの実技は、ほとんどが暗記問題です

一番時間のかかる数学の勉強を早くから対策しておくことで、直前の1週間は、暗記問題に十分時間がかけられます

実技教科で高得点が取れると、内申点も上がり、高校受験の合否に大きく関わってきます

入試を見据えた演習

基礎はもちろん、入試頻出問題を無駄なくできるようにします

また、公立トップ校や難関私国立校などの難易度の高い入試問題を出題する学校を受験する中学生にとっては、学校教科書内容の学習では足らず、その先の応用力が求められます